アスベスト処理にあたっては会社としてのリスクを回避するためにもトラブルを知っておきたいものです。 マンションや駐車場のオーナー様、不動産会社様、事業所の責任者様は、建材の老朽化・損傷に伴うアスベスト飛散のリスクや、解体工事における飛散防止について十分に理解を深め、調査・浄化の専門機関と連携を図りながら対応を進めていく義務があります。2020年頃から、アスベストを含む建築物の解体がピークを迎えます。

アスベスト除去、よくあるトラブル

アスベスト除去を伴う解体工事を行なう際、よくありがちなトラブルが以下です。


見積り金額から追加料金が発生

アスベスト除去の解体工事に限らず、解体作業のトラブルに多いのが見積と請求金額が異なるケースです。

想定される内容

追加料金として想定されるのは、解体現場が住宅密集地だった場合、足場や防音対策が必要だったケース、地中障害物の処分があった場合などさまざま。担当者としっかりと満足のいく打合せを行い充実したコミュニケーションを取れていない場合は、こちらが想定している内容が含まれていなかったり、思ってもない不正な除去方法を取られてしまうリスクも伴います。細かくプランニングしていない場合、当初の見積もりにはなかった追加費用がどんどん加算されたり、工期が伸びてしまう等トラブルの原因となります。


トラブル回避のポイント
概算見積もりではなく、現場調査による詳細見積りで確認することが大切です。


近隣住民からのクレーム・不安

騒音や振動、粉塵など、解体工事に関する近隣トラブルはつきもの。アスベスト使用の建築物の解体には、特に配慮が必要です。

想定される内容

アスベスト除去の工事などに際しては、飛散による健康被害について近隣住民の方は不安に思っています。工事現場に隣接し、工事による騒音、振動、粉塵などの影響が及ぶ可能性がある近隣住民に対して、事前の説明なく進行すると、トラブルが発生し、工事が長引く要因にもなりかねません。


トラブル回避のポイント
近隣トラブルを未然に防ぐためにも、解体等工事に関わる計画を周知し、看板などを設置します。事前にリスク対策に関する十分な説明を行ない、苦情が発生した場合も迅速な対応が重要です。


アスベスト未処理の解体工事

工事費用を抑えるため、細かいアスベストの除去を怠る悪質な解体業者には要注意。後に大きなトラブルに発展しかねません。

想定される内容

悪質な解体業者の中には、工事費用を抑えるために、機械設備の一部やダクトのつなぎ目など細かい部分にあるアスベストを見て見ぬふりをし、重機で建物ごと壊してしまうこともあります。その結果、見逃されたアスベストが粉塵とともに飛散され、近隣住民や作業員の健康に被害を及ぼします。


トラブル回避のポイント
相場より極端に安い見積りがあがってくるケースや、事前にどのような除去作業を行なうか説明がない解体業者には要注意です。アスベストの調査結果や、工事のプロセスや産業廃棄物の処理まで、きちんと細かく説明してくれるかなどを見極めましょう。


法規制を遵守しない解体業者への発注

産業廃棄物の不法投棄に要注意。不適切な処理は、環境汚染や社会問題に繋がり、厳しい罰則が設けられています。

想定される内容

相場より極端に安い価格で工事を受ける解体業者は要注意です。産業廃棄物の不法投棄の可能性があります。定められた処理法に違反することがあれば、解体業者は無論のこと、発注者側も責任を問われます。アスベスト含有建材の廃棄には特殊な処理が必要ですが、発注者の把握していないところで材質を偽り不法に処分する解体業者もおり、それが明るみに出た場合は、発注者側も厳しい責任を問われます。


トラブル回避のポイント
委託処理する産業廃棄物は、産業廃棄物の種類や数量、運搬業者、処分業者名などを明記し、各業者から業者へと処理の流れを把握できる「マニュフェスト」を管理することが法律で義務付けられています。中間処理業者や最終処分業者の処理終了を記載したマニュフェストで適切な処理が行なわれたか確認できますので、解体を委託する業者と連携をとりながら、不法投棄を未然に防ぎましょう。


アスベストの不適切処理が損害賠償に発展?

アスベストの適切な調査や除去がされず、土地や建築物が汚染された状態で売却されると、損害賠償を支払うケースも出てきます。

想定される内容

アスベスト含有の事実を知りながら、説明や告知をせず販売などを行なった場合は、不法行為となり損害賠償を請求されます。あるいは調査を怠り、アスベストの存在を知らずに売却した場合でも、契約解除はもちろん、解体・除去費用を請求されるケースや、建設プロジェクトの中止により、損害賠償を支払うことになる場合も起こっています。 具体的には以下のようなリスクがあります。



不動産取引上のリスク

売り手

  • 買い手・第三者に対する損害賠償責任
  • 資産価値・担保価値の低下
  • 調査・対策費用の負担
  • 売買機会の制限  

買い手

  • 事業計画の見直しや中止
  • 商品価値・担保価値の低下
  • 調査・対策費用の負担
    (売主が暇疵担保を負わない場合)  

企業経営上のリスク

  • 浄化費用の負担
  • 損害賠償責任
  • 資産価値・担保価値の低下
  • 企業イメージの損失 

金融資産としてのリスク

  • 担保価値の低下
  • 融資先資産価値の低下

トラブル回避のポイント
アスベストの有無を正確に判断でき、土壌調査のノウハウも豊富な解体業者に調査や除去を依頼することが重要です。また、こうしたリスクに対してしっかり認識があるかどうかも見極めのポイントです。


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