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業界コラム

整地に使用される道具の種類と特徴

「整地を始めたいけど、どんな道具が必要なの?」「プロが使う道具と素人が使える道具は違うの?」「費用を抑えるために自分でできる作業はある?」そう思う方もいるかもしれません。

実は、整地作業は使用する道具の種類によって仕上がりや作業効率が大きく変わり、目的に応じた適切な道具選びが重要です。

この記事では、整地に使用される道具の種類の特徴、用途、メリット・デメリット、さらには初心者でも扱える道具と専門業者に任せるべき作業の見極め方まで詳しく解説します。

 

整地に必要な基本道具とその役割

整地作業を成功させるためには、適切な道具選びが欠かせません。土地の広さや整地の目的、作業の難易度によって必要な道具は大きく異なります。

ここでは整地作業の基本的な流れと必要な道具の全体像、手作業用道具と重機の使い分け、道具選びが仕上がりに与える影響について解説します。

 

整地作業の基本的な流れと必要な道具の全体像

整地作業は大きく分けて「除去」「掘削・運搬」「整地」「転圧」の4つの工程があります。除去作業では雑草や石などの不要物を取り除くために鎌や鍬が必要です。

掘削・運搬ではスコップや一輪車を使って土や砂利を移動させます。整地作業ではトンボを使って土地を平らにならし、最後に転圧機やローラーで地盤を固めます。小規模な庭であれば手作業用の道具で十分ですが、広い土地や本格的な整地にはブルドーザーやユンボなどの重機が必要になります。

 

手作業用道具と重機の使い分け

手作業用道具は20坪以下の小規模な土地や、重機が入れない狭小地での作業に適しています。費用を抑えられる反面、作業時間が長くかかり体力的な負担も大きくなります。一方、重機は30坪以上の広い土地や、地中に大きな石や瓦礫が埋まっている場合に威力を発揮します。

作業時間を大幅に短縮でき、仕上がりも均一になりますが、重機のレンタル費用や操作には専門知識が必要です。土地の条件と予算、求める仕上がりのレベルを総合的に判断して、適切な道具を選ぶことが重要です。

 

道具選びが仕上がりに与える影響

整地の仕上がりは使用する道具によって大きく左右されます。例えば手作業でトンボを使って土地を平らにする場合、熟練していないと凹凸が残りやすく、水たまりができる原因になります。一方、グレーダーなどの専門重機を使えば、ミリ単位で土地を水平に整えることが可能です。

また転圧作業でも、足で踏み固めるだけでは地盤が緩く、後に沈下する恐れがあります。転圧機を使えば均一に強固な地盤を作れます。特に駐車場や建物の基礎となる整地では、適切な道具選びが長期的な品質を左右します。

 

 

手作業で使える整地道具の種類と特徴

手作業による整地は、小規模な土地や費用を抑えたい場合に有効な方法です。必要な道具はホームセンターで数千円から購入でき、特別な技術がなくても扱えるものが多くあります。

ここでは手作業で使える整地道具について解説します。

 

スコップ(シャベル)|土を掘り起こす基本道具

スコップは整地作業において最も基本的な道具で、土を掘り起こしたり、石や瓦礫を取り除いたりする際に使用します。先端が尖った剣型スコップは固い土を掘るのに適しており、先端が平らな角型スコップは土をすくって運ぶ作業に向いています。

価格は1,000円から3,000円程度で、耐久性の高いステンレス製やアルミ製がおすすめです。地中に埋まっている石や木の根を掘り出す際には、剣型スコップが必須となります。

 

トンボ(レーキ)|土地を平らに整える必須アイテム

トンボは土地の表面を平らにならすための道具で、整地作業では欠かせないアイテムです。T字型の木製またはアルミ製の道具で、土の表面を引きずるように使い、細かい石や土の塊を均等に広げ、凹凸をなくすことができます。

価格は2,000円から5,000円程度で、幅の広いものほど広い面積の整地が可能です。土をならした後は目視で水平を確認しながら、何度も往復させましょう。特に粗仕上げや真砂土整地では、トンボの使い方が仕上がりの美しさを左右します。

 

鎌(かま)・鍬(くわ)|雑草・根の除去に活躍

鎌は地表に生えている雑草を刈り取る道具で、草刈り鎌と呼ばれる柄の長いタイプが整地作業には適しています。一方、鍬は土を耕したり、雑草の根を掘り起こしたりする際に使用します。

特に防草仕上げを行う場合、雑草を根本から完全に除去しないと再び生えてくるため、鍬での丁寧な作業が重要です。鎌は1,500円程度、鍬は2,000円から4,000円程度で購入できます。

 

手押しローラー|土を押し固めて地盤を安定させる

手押しローラーは整地した土地の表面を押し固めて地盤を安定させる道具です。円筒形のローラーに水や砂を入れて重量を調整し、転がしながら土を圧縮します。手作業での転圧作業では最も効果的な道具で、足で踏み固めるよりも均一に地盤を固めることができます。

価格は5,000円から15,000円程度で、重量は30kgから100kg程度まで調整可能です。特に砂利整地や砕石整地の後に使用することで、石が動きにくくなり、長期的に安定した地盤を作れます。

 

一輪車(ネコ車)|土や砂利の運搬を効率化

一輪車は土や石、砂利などを運搬する際に使用する道具で、整地現場では「ネコ車」とも呼ばれます。人力で重い荷物を効率的に運べるため、作業時間の大幅な短縮につながります。

容量は50リットルから100リットル程度が一般的で、価格は5,000円から15,000円程度です。タイヤが太く安定性の高いものを選ぶと、不整地でも転倒しにくく、特に砂利整地や真砂土整地では、材料を現場に運ぶ作業が頻繁に発生するため、一輪車があると作業効率が格段に向上します。

 

防草シート|雑草の再発を防ぐ補助道具

防草シートは整地後の土地に敷くことで、雑草の発生を防ぐシート状の資材です。太陽光を遮断して光合成を防ぎ、飛来した種子が根付くのを防ぎます。価格は品質によって大きく異なり、1平方メートルあたり100円から500円程度で、耐用年数は3年から10年程度です。

防草仕上げを行う際の必須アイテムで、シートの上から砂利を敷くことで見た目も改善できます。固定ピンでしっかりと地面に固定し、シート同士を重ねて敷くことで効果が高まります。

 

 

業務用・重機による整地道具の種類

広い土地や本格的な整地作業には、業務用の重機が必要不可欠です。重機を使用することで、手作業では数週間かかる作業を数日で完了でき、仕上がりの精度も格段に向上します。ただし、重機の操作には専門的な技術と資格が必要なため、基本的には専門業者に依頼することになります。

ここでは業務用・重機などの整地道具について解説します。

 

ブルドーザー|大規模な土地の整地に使用

ブルドーザーは前面に大きな排土板を装備した重機で、広い土地の整地作業に最適です。土を押し出したり、地面を平らにならしたりする作業を効率的に行えます。特に50坪以上の広い土地や、高低差のある土地を平らにする造成作業で威力を発揮します。

レンタル費用は1日あたり3万円から10万円程度で、操作には大型特殊免許が必要です。狭小地や住宅密集地では使用できないため、土地の条件を事前に確認する必要があります。

 

ユンボ(バックホー)|掘削と積込を同時にこなす万能重機

ユンボは油圧ショベルとも呼ばれ、アーム先端のバケットで土を掘削する重機です。地中に埋まった大きな石や瓦礫の除去、土の掘削と積み込みを同時に行える万能性が特徴です。

小型のミニユンボであれば狭い住宅地でも使用でき、1日あたり2万円から5万円程度でレンタルできます。大型のものは1日10万円以上かかりますが、深い掘削や大量の土の移動が可能です。

 

転圧機(プレート・ランマー)|地盤を強固に固める専門機械

転圧機は整地した土地の地盤を強固に固めるための専門機械です。プレートコンパクターは平らな板を振動させて広い面積を転圧し、ランマーは上下に打撃を与えて狭い場所を転圧します。

駐車場や建物の基礎となる整地では、適切な転圧作業が必須です。レンタル費用は1日あたり5,000円から15,000円程度と比較的安価で、操作も比較的簡単です。砂利整地や砕石整地の仕上げ作業で使用することで、石が沈み込まず安定した地盤を作ることができます。

 

グレーダー|土地を精密に平らにする整地専用重機

グレーダーは土地の表面を精密に平らに整える専門の重機で、道路工事や大規模な整地作業で使用されます。車体中央に設置された長いブレードで、ミリ単位の精度で土地の高低差の調整が可能です。

特にアスファルト舗装やコンクリート舗装の前段階で、完璧に水平な地盤を作る際に必要です。レンタル費用は1日あたり5万円から15万円程度と高額で、操作には高度な技術が求められます。一般的な住宅地の整地では使用されることは少なく、駐車場経営や大規模な造成工事で活躍する重機です。

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