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初心者向け整地方法の基本とコツ

「整地ってどうやればいいの?」「自分で庭を平らにしたいけど、何から始めればいいか分からない…」「業者に頼むと高いから自分でやってみたいけど、初心者でもできるのかな?」そう思う方もいるかもしれません。

実は、整地は正しい手順と基本的な道具さえ押さえれば、初心者でも十分に挑戦できる作業なんです。重要なのは「土地の状態を把握すること」「適切な道具を選ぶこと」「正しい作業手順を守ること」の3つのポイントです。

この記事では、初心者が自分で整地を行うための基本的な方法、必要な道具、作業の手順、そして失敗しないためのコツをわかりやすく紹介します。

 

整地とは?基本を理解しよう

整地とは、土地の凸凹を平らにして使いやすい状態に整える作業のことです。庭づくりや駐車場の設置、家庭菜園の準備など、さまざまな目的で行われます。整地を正しく行うことで、土地の水はけが良くなり、建物や構造物を安全に設置できるようになります。

ここでは整地の基本的な知識について解説します。

 

整地の定義と目的

整地とは、土地の表面を平らにし、使用目的に応じた状態に整える土木作業を指します。主な目的は、地面の高低差をなくして平坦にすることと、水はけを良くして雨水が溜まらないようにすることです。また、建物や構造物を設置する際の基礎を作る役割も果たします。

家庭での整地では、ガーデニングスペースの確保や駐車場の設置、子どもの遊び場作りなどが主な目的となります。適切な整地を行うことで、土地の利用価値が大きく向上し、長期的に安定した使用が可能になります。

 

整地が必要になる主なケース

整地が必要になる代表的なケースとして、新築住宅の庭が凸凹のままになっている場合や、長年放置していた土地を活用したい場合が挙げられます。また、駐車場やカーポートを設置する際には必ず整地が必要です。家庭菜園を始めたい場合も、水はけの良い平らな土地が理想的なため整地を行います。

さらに、ウッドデッキやテラスを設置する前の下地作りとしても整地は欠かせません。雨が降ると水たまりができてしまう庭や、地盤が不安定で歩きにくい土地なども、整地によって快適な状態に改善できます。

 

自分で整地する場合と業者に依頼する場合の違い

自分で整地を行う最大のメリットは、コストを大幅に削減できることです。業者に依頼すると10万円から30万円以上かかる作業も、自分で行えば道具代と資材費のみで済みます。ただし、体力と時間が必要になるため、週末を利用して段階的に進める計画性が求められます。

一方、業者に依頼する場合は、専門的な知識と重機を使った効率的な作業が期待でき、仕上がりの品質も安定しています。広い土地や傾斜が大きい場所、地盤改良が必要なケースでは業者への依頼が適しています。自分で行う範囲と業者に任せる部分を組み合わせることも賢い選択肢です。

 

 

整地に必要な道具と資材

整地作業を成功させるためには、適切な道具と資材を揃えることが重要です。初心者の方は、まず基本的な道具から揃え、作業を進めながら必要に応じて買い足していくのがおすすめです。

ここでは整地に必要な道具と資材について解説します。

 

初心者が揃えるべき基本的な道具

整地作業を始めるにあたって、最低限揃えておくべき道具があります。これらは整地の基本作業である「掘る」「運ぶ」「ならす」「固める」「測る」という工程で必ず使用するものです。

  • ・スコップ(剣先スコップと角スコップ):土を掘ったり移動させたりする際に使用
  • ・レーキ(土をならす熊手):表面を平らにならす作業で活躍
  • ・一輪車:土や資材の運搬用
  • ・水平器・水糸・杭:水平を確認し、目印をつけるために必要
  • ・タンパー(手動の突き固め道具):小規模な面積の土を固める際に使用

これらの道具は合計で1万円から2万円程度で揃えることができ、長く使えるため投資する価値があります。特にスコップとレーキは整地作業の要となる道具ですので、できるだけ品質の良いものを選ぶことをおすすめします。

 

あると便利な補助道具

基本道具に加えて、作業効率を大きく向上させる補助道具もあります。これらは必須ではありませんが、作業の負担を減らし、より良い仕上がりを実現するために役立ちます。

  • ・草刈り鎌・ノコギリ:雑草や根を取り除く作業がスムーズになる
  • ・つるはし:硬い土の掘削が楽になる
  • ・プレートコンパクター(機械式の転圧機):広い面積を効率的に転圧できる(レンタル推奨)
  • ・レーザー水平器:より正確な水平出しが可能
  • ・軍手・長靴・膝当て:作業中の安全と快適性を確保

特に広い面積を整地する場合や、土が硬い土地で作業する場合は、これらの補助道具があると作業時間を大幅に短縮できます。プレートコンパクターなどの高価な機械はホームセンターでレンタルできるため、購入せずに必要な時だけ借りるのが賢い選択です。

 

整地に使用する資材の種類と選び方

整地に使用する主な資材として、真砂土(まさど)、山砂、砕石などがあります。真砂土は締め固めやすく駐車場や通路に適しており、山砂は水はけが良く庭や菜園向きです。砕石は基礎部分の強化や排水層として使用します。土地が低い場合は、盛り土用に安価な残土を使うこともできます。

資材の選び方は、整地後の用途によって異なります。駐車場なら砕石の上に真砂土、庭や菜園なら山砂や腐葉土を混ぜた土がおすすめです。必要な資材の量は、整地面積と高さから計算します。例えば10平方メートルの土地に5センチ盛る場合、約0.5立方メートル(500リットル)の土が必要です。ホームセンターや土木資材店で購入でき、配送サービスも利用できます。

 

 

整地前の準備:土地の状態をチェックする方法

整地作業を始める前に、土地の現状を正確に把握することが成功への第一歩です。事前の調査を怠ると、作業中に予期せぬトラブルが発生したり、仕上がりに問題が生じたりする可能性があります。

ここでは整地前の準備として土地の状態をチェックする方法について解説します。

 

土地の傾斜や水はけを確認する

土地の傾斜を確認するには、水平器と長い板、または水糸を使用します。土地の四隅に杭を打ち、水糸を張って基準線を作ることで、どの部分が高く、どの部分が低いかを視覚的に把握できます。傾斜が大きい場合は、盛り土や切り土の量が増えるため、作業の難易度と必要な資材量が変わってきます。

水はけの確認は、雨上がりに土地を観察するのが最も効果的です。水たまりができる場所は低くなっているため、重点的に土を盛る必要があり、バケツで水を撒いて浸透速度を確認する方法もあります。水はけが悪い場合は、砕石を入れて排水層を作るなどの対策が必要です。

 

地中の障害物や配管の有無を調べる

整地作業中に地中の配管を傷つけてしまうと、大きなトラブルになります。そのため、事前に上下水道管、ガス管、電気ケーブルなどの位置を確認することが重要です。これらの情報は、住宅の設計図面や自治体の管理図面で確認できます。

図面がない場合は、外部の蛇口やマンホール、メーターボックスの位置から配管の走行ルートを推測しましょう。また、スコップで試し掘りをして、石や古い基礎、埋設物がないかの確認も不可欠です。不明な配管や埋設物を発見した場合は、無理に掘り進めず専門業者に相談することをおすすめします。

 

整地の範囲と目標の高さを決める

整地を行う範囲を明確に決めることで、必要な資材の量や作業時間を正確に見積もることができます。整地範囲の境界線には、杭を打って水糸やロープで囲むとわかりやすいでしょう。次に、整地後の目標となる高さを設定します。この高さは、建物の基礎の高さや隣地との境界、排水の方向などを考慮して決定します。

目標の高さを決めたら、基準となる杭を複数箇所に打ち、水糸で基準線を張ります。この基準線が整地作業中のガイドラインとなり、均一な仕上がりを実現するための重要な目印になります。

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